恋愛至上主義の女

暇を持て余した女子大生が好奇心で潜り込んだ世界の備忘録。

不労所得にこだわる男に伝えたいこと。

 

 

 

堅実な両親の元で育った、わけではなかった。

 

幼い頃、父の実家へ帰れば

両親は私たち子供を祖父母に預けて

パチンコへ行っていた。

 

父は競馬もしていた。

 

 

 

 

私が10歳になる頃には

両親共にギャンブルを辞めたが

中学生になる頃、父は株を始め、

リーマンショックと共に辞めた。

 

 

 

 

 

 

それから数年経ち

今は年に一度、

年末ジャンボ宝くじを買う程度になった。

 

 

 

 

その影響と負けず嫌いな性格が合わさって

私は小さな賭け事含めギャンブルが嫌いだ。

 

負ける可能性があることは絶対にしたくないし

運に身を任せるなんてバカバカしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔付き合っていた男に

副業や不労所得に強い関心がある男がいた。

 

 

 

 

当時の彼は学生だった。

株主優待でつく数パーセントのポイントを貯めたり

未来の嫁が家庭に居ながらできる副業を考えるのが趣味だ

というような男だった。

 

 

 

 

 

 

一方私はというと、

勧められればポイントカードを作るが

次回出すかと言われれば出さないような

めんどくさがりなので

彼のそういう細かい損をしない生き方を

尊敬しつつも絶対に真似はできないと思っていた。

 

 

 

 

 

 

彼が未来の嫁にさせようとした副業は

税金対策や不労所得になるのではないか

というレベルの思いつきだった。

 

 

 

 

 

私が世界の果物で桃が1番好きだと言えば

桃を育てる土地を買って育てて売れば良い。と。

 

 

賃貸マンションを経営しよう。と。

 

 

ケーキを作るのが好きだが食べる人がいないと言えば

ケーキ屋を始めればいい。と。

 

 

 

 

 

そんな風に私の言葉を拾っては

わたしに夢を与えてくれた。

 

彼の側にいればなんだってできる気がした。

 

 

 

 

 

 

 

でも彼がそんな風に簡単に

私にビジネスを始めればいい。と言えるのは

彼が確実に稼げる男、だったからだ。

 

 

 

 

 

彼は医学生だった。

都心に出たい欲もなく、

地方の病院で働く覚悟があった。

から、社会人一年目から

その辺の30代サラリーマンの平均年収など

優に超える額を稼ぐ力があった。

 

 

 

彼自身はいつだって

真面目に、肉体労働をするつもりだった。

そうして得たお金で私に夢を見させてくれようとしていた。

 

 

 

私は彼のそういうところが好きだった。

 

 

 

 

 

 

 

不労所得で生きていきたい。

そう夢見る男はごまんといる。

 

なぜ男は不労所得が好きなのだろうか?

 

 

 

 

その中にも2つのタイプがいて

本業で稼いで稼いで稼いだお金を回して

不労所得を得て、最終的にその不労所得だけで

生きていこうとするタイプ。

こちらはまだ許せる、というより

好きにすればよいと思う。

彼らは幾分堅実だ、

いきなり全ての生活を不労所得に投げる博打は打たない。

 

 

 

 

 

もう一つのタイプは

働かず不労所得だけで成功しようとする人。

これは完全なるギャンブラーだと思う。

 

1000で10を稼ぐのは簡単だけど

1で10を稼ぐのは死ぬほど大変だということくらい

少し投資を齧ればわかるだろうに。

 

彼らは働かずお金を得るという夢を見る。

 

 

 

 

 

 

そもそもなぜ不労所得で生活したいのか、という話だ。

 

 

必死に働いて、バカみたい。ダサい。

働いてばかりでなんのために生きているかわからない。

単純に働きたくない。

 

 

 

 

 

そんな理由だと、一気に男として魅力がないと感じる。

 

 

 

 

 

 

それが夢を追いかけたい、とか

お金にならないけどやりたいことがある、ならば

私は彼の夢を応援したいと思うし

不労所得に拘らなくても、

私が養ってあげるよ、と思う。

 

 

 

 

でも、働きたくない、働くのが嫌い、

仕事ばっかりで人生がつまらない。

なんていう理由だと

本当につまらない人間だね、とおもう。

 

 

 

 

 

 

自分の仕事を好きになれ。

仕事を面白くするのは自分。

 

 

 

 

 

キラキラ輝いてる、カッコいいとおもう、

社会人の先輩は揃ってこう言う。

 

 

私もそんな大人になりたい。

 

 

 

 

 

だから、なんとか仕事をせずに

生きていこうとする男に伝えたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

働くことから逃げる男に

魅力なんて1ミリもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上。

 

 

 

 

 

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私の愛用品♡Part Ⅱ

 

 

 

 

こんにちは!

 

 

やっと、やっと大学のテストが終わりました。

 

 

久々に愛用品紹介です。

相変わらずリンクは貼りません。なんならあんまり値段も言及してません。あとから気づいたの、ごめんね?

今回はメイクアップ用品を中心に紹介していきます。

リピ買い確定の物には☆を

その他割と気に入っているものも一緒に紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 化粧下地

スーパーサンシールド EX / アクセーヌ

 

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これは女の子より肌が綺麗な美容男子に教えてもらった逸品なのですが

まずSPF50+なところがとてもつよいですね。

私は冬はもちろん、夏でもBBQなど長時間外に出る日以外は

顔はこれだけで日焼け止めは塗りません。

色は少しピンクがかっていてで色ムラを補正し毛穴を消してくれます。

確実に顔色がワントーン上がります!透明感でます!

伸びも馴染みもよくて、私は1プッシュでも多いので全然減りません。

崩れやすい鼻や額はこれだけ塗っています。

カバー力がほしい人はEXではなくて

ブライトヴェールでも良いかもしれませんが、私は圧倒的にEXの方が好きでした。

 

 

 

 

 

 

  • ファンデーション

ル ブラン  フリュイド ルミエール(10) / CHANEL

 

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リキッドです。

シャネルというととても重たくしっかり!のイメージですがこれは伸びも良く薄づきです。

今流行りの透明感、でます!!

指で伸ばすと永遠に伸びて上手く塗れないので軽く伸ばしてからポンポンと叩き込むように馴染ませます。余ったなーと思った時は余分な部分をスポンジで拭き取ってあげます。

私は基本的に頬にしか塗りません。

指に残ってる分を小鼻のくすんでいる部分と口角に納めておしまい♡

基本的にめちゃめちゃ伸びるのと指で塗ると吸収がないので本当にちょっとずつ出して使っています。0.3プッシュとかそんな感じです。お陰で全く無くなりません。びっくり。

 

 

 

 

 

 

 

  • チーク

レ ティサージュ(120) / CHANEL

 

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はい、可愛い。CHANELといえばツイード、そのツイードがチークになっています。はい、可愛い、とても可愛い。まあ使っていくと左右2色に分かれるんですけどね、残念ながら。

でもこの2色になってからの方が使いやすいです、個人的には。

薄い色をまず広い範囲に、濃い色を中心から広げると、あら不思議、勝手に綺麗なグラデーションになります。

私はチークなんてどれも変わんないでしょ。と思っている派なので、CHANELのチークを塗るととても気分が上がるという理由で愛用しています。

使用感が変わらないのであれば見た目可愛いに限ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • アイシャドウ下地

ラ バーズ オンブル ア ポピエール / CHANEL

 

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はい、そろそろお気づきですね。私はCHANEL大好きマンです。なによりもパッケージがどストライクに好みなんです。かわいい。

こちらはアイシャドウ下地。

アイシャドウ下地としてハイライト効果のあるリキッドコンシーラーを使う派もいるみたいですが、私は苦手で。塗ってすぐ崩れませんか??いや、もはや汚い、、みたいな。

わたしは瞼の上まで化粧下地を伸ばして、くすみ等は補正してあるので、アイシャドウ下地に求めてるのは土台の質感を整えること。

この下地はジェル状で米粒の1/5くらいの量で瞼をサラサラにしてくれます。

発色が良くなり、ムラなく塗れる、気がしています。なんとなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • アイシャドウ

レ キャントル オンブル(14) / CHANEL

 

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はいでたまたCHANEL〜と思った方、はい、CHANELです。

定番中の定番、レキャントルオンブル。

ですがこの14番、マイナーなんですがわたしは大好きです。

そもそも、わたしは色味があるアイメイクがとても苦手なんです、いわゆるカラーメイクが。ブラウンでもオレンジがかっていたりすると無理で、ネイビーとかでさえダメなくらい、カラーメイクが嫌い。

しかも一重なので二重幅に、、とか無縁で、目を開けた時に見えるグラデーションの境目が気持ち悪くて、、。

アイシャドウなんて要らなくない?と今流行り素肌感満載のメイクをしていた時期もあったのですが、なんせ元が薄い顔、、映えない。。

 

そんな時出会ったのがこのパレットでした。

まず色味がないんです、オレンジや黄色っぽさが皆無。ブルベのわたしには黄色やオレンジは大敵なのでその時点で右下のメインカラーがかなり高ポイントでした。右上のベースカラーのピンクも殆どピンクとしての発色はなく明るくなる程度です。左下のラメは小さなラメ、どちらかというとパールに近いかもしれません。

この三色はCHANELにしては薄づきで、誰でも使いやすいと思います。

に対して締め色の左上はしっかりブラウン、素晴らしい、最高。

 

 

 

 

 

 

 

 

  • アイブロウ

 

前髪長い族にとって眉毛は1番大切です。

左右非対称、短い、太い、斑ら、最悪。

眉毛は1に美的感覚、2に技術、3に道具、4に自眉毛です。

 

で、わたしが長年使っているアイブロウペンシルがこちら。

 

 

 

 

 

☆アイブロウペンシルAA<くり出し・だ円芯> / media

 

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スギ薬局とかで売ってるカネボウのやつです。お値段600円。

くり出しのアイブロウペンシルって硬いものが多くて、鉛筆タイプを使ってた時期もあったのですが、削るのがめんどくさい。(重度のめんどくさがり)

くり出しタイプのペンシルを薬局で端から端まで試し、見つけました。最高の硬さの一本を。だ円がまた使いやすい。太くも細くも薄くも濃くも書けます。

眉毛書くもの1つだけ持っていくなら、、このペンシル一択です。

でも基本的にはわたしはこれを使って、眉毛の枠と眉尻を描きます。ここでポイントは理想の太さより気持ち狭目で書くこと。これとても大事です。

 

 

 

 

 

 

☆デザイニングアイブロウ3D / KATE

 

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皆さんご存知、KATEのアイブロウパウダー。

何故か1番明るいノーズシャドーからなくなる子。

この子を使ってペンシルでかいた枠の中を埋めていきます、眉尻に濃い色をのせます、しっかりと。(眉尻消えるととてもダサいです)

真ん中の色を取って眉尻の境目から少しずつ眉頭へ向かって色を入れていきます。

眉頭数ミリは、パキッと色が変わりすぎないように、薄過ぎないように、グラデーションに命をかけています。明るい色と真ん中の色を混ぜながら気持ち濃い目で長さ太さ眉頭の高さが左右対称を目指して頑張ります。

そしてスクリューブラシで眉頭をぼかしグラデーションを完成させ、先ほど書いた枠のうち眉毛の上のラインもぼかします。上のラインはぼかして下のラインはしっかりと書くと、強すぎず弱すぎない眉毛になります。

(黒髪の時は眉マスカラは使ってません。)

スクリューブラシはセリアのコームと一体になってる折りたたみ式をつかっています。(↓これ)

 

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綺麗な眉毛を書くことの上達への道は、とにかく書いてはチェックすることです。

メイク中も1つの鏡でチェックして終わりではなく、大きな鏡で見たり小さな鏡で見たり明るさの違うところで見たりすると印象が変わります。

あとは自撮りをすると眉毛の左右差がよくわかります、なるべく加工無しがいいので、私はいつもsnowのオリジナルで撮っています。(デフォカメで撮る勇気はない)

眉毛が美しければ顔が一気に整います、眉毛大切、まじ大事。

断言します、顔の綺麗さを決めるのは肌の次に眉毛です。

 

 

 

 

 

 

  • アイライナー

リアルラスティングアイライナー24hWP / クオレ

 

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これはドンキとか薬局とかその辺に売ってるやつです。

アイライナーはリキッド派、漆黒派。

一重だとすぐ瞼に当たってしまうのでウォータープルーフやフィルムタイプじゃないと滲むんですよね〜。毛先も細く乾きもはやいので愛用してます。

色もたくさん種類があるのでおススメです。

 

 

 

 

 

 

  • マスカラ

☆イニミタブル エクストレイム / CHANEL

 

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ちょっと前まではDiorのマスカラ最強〜と思ってたんですが、実際CHANELのマスカラのがつよいです。

今はマツエク派が圧倒的に多いとは思うのですが、前の記事でも書いたように私は冬は、自まつ毛マスカラ派なんです。

 

私は、繊維入りのマスカラが苦手で、根元についた繊維が眼球を刺激するのが嫌なので、まず繊維無しの点で好き。

伸びも良くダマにもならずセパレート。速乾。

下まつげに塗ってもパンダになったことはありません。さすがCHANEL様。

 

 

 

 

 

 

 

  • リップクリーム

メンターム / 近江兄弟社

 

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これは我が家に伝わる秘技なのですが、唇が荒れてしまってどうしようもない時、これを唇にうすーーーく塗ります。はい、気づいた時には治っています。まじで最強。

完全に民間療法です。「こいつ唇に塗って大丈夫なんか??」私も思いました。でも成分表示を見てもほぼリップクリームと変わりません。第三類医薬品になっているのでおそらく有効成分の配合量が違うんだと思います。

ビビるほど効きます。

普通のリップコーナーではなく、あかぎれなどの皮膚のお薬コーナーに売っていると思うので探してみてください。15gで300円とかです、やっす。

 

 

 

 

 

 

 

  • 口紅

☆addict lip maximizer(006) / Dior

 

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最高です、マキシマイザー万歳。

めちゃめちゃブルベに映える色。

最初は匂いが苦手だったんですが、慣れたら気にならない!

バニラ系の香りが好きな人は最高かと。

少し荒れてた唇も乾燥でカサついた唇もプルプルウルウルになります。らぶ。

カプサイシンによるピリピリが気持ちいいです。

 

ちなみにローズウッドも持っています。

こっちはオフィシャル向けの色味。

仕事や就活にも使えそうな控えめの色です。

お友達に誕生日プレゼントでもらいました。

 

 

 

 

 

☆ルージュ ココ(428) / CHANEL

 

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肌馴染みの良い青みピンクです。品がある。以上。

ともかく品が欲しいとき、キチンと華やかにしたいときはこれに限りる。

とても細かいラメが入っていて唇にのせるとパールっぽく発色して美しい。

これを塗った日は、いいとこのお嬢の気分で街を歩けちゃいます。

ルージュココシリーズはシャインよりしっかり、ベルベットと違ってマットではない、ちょうどあいだで、落ちない!塗り直し不要なんてことはないので、ちゃんと塗り直してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は以上です。

気になったものがありましたらぜひ

コスメカウンターや薬局に行ってチェックしてみてください。

 

 

 

前回の記事↓

 

 

li-ly-b.hateblo.jp

 

 

 

 

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噛み合った歯車と動きだした時間。

 

 

 

 

大学3年冬

私は彼と再会した。

 

 

年に1,2度定期的に会っていたマネージャーの先輩が

最後に会った日から5年経っても

ずっと彼の話をする私を見兼ねて

連絡してみよう、と言ってくれた。

部活の顧問の家に遊びに行った帰りだった。

 

 

 

先輩が電話をかける隣で

私は心臓が壊れそうなほどドキドキしていた。

スマホから漏れる音を必死に拾った。

 

 

「懐かしい!今度飲みに行きましょうよ!」

 

あの頃と変わらない声で彼が発した言葉に

フリーズした。

 

 

 

偶然、なんて運命的な再会ではなかったけれど

周りによって再び繋がれた縁。

 

これが私の人生を狂わせることになるなんて

先輩も私も彼も、誰も思わなかった。

 

 

 

 

 

 

3日後

私はあの頃みんなと過ごした街を訪れた。

 

 

なかなか最悪な別れ方をした私たち。

『どうせ2度と会うこともないだろ』

私の記憶にある彼が私に放った最後の言葉。

その後の先輩達の引退試合では殆ど口を聞いてくれなかった。

 

出会ってから別れるまでの

ちょうど1年間を思い出しながら

緊張で吐きそうな胃と共に電車に揺られていた。

 

 

 

 

 

 

改札を出て階段を登ると、先輩と彼がいた。

 

『うわー、すげえ久しぶりじゃん!

てかお前全然変わんないな!』

 

対する私はというと、

まともに返事すらできない。

言葉が、声が、出てこなかった。

 

『あれ?なんか暗くない?

お前そんな静かだったっけ?』

 

 

拍子抜けした。

 

な ん で こ ん な に 普 通 な の ???

 

 

虐められた方は一生覚えてるけど

虐めた方は全く覚えてない。とは本当で

どうやら私に吐いた数々の暴言は記憶にないらしい。

 

 

彼に嫌われていると思っていた私は

店に入って席に着いてからも緊張は解けない。

先輩にも伝染してるのがわかっていたけど

どうすることもできなかった。

 

 

 

とにかくアルコールを入れて、

1時間くらい談笑したところで

私も少し調子を取り戻してきた。

 

『やっと普通になったじゃん。

なに?緊張してたの??』

くしゃっと笑いながらそう言う彼は

あの頃の何倍もかっこよくなっていた。

 

 

 

 

 

2軒目は彼のお気に入りのBritish pub

いい感じにアルコールが回った私はすっかり饒舌になり

あの頃が嘘だったかのように彼と意気投合した。

 

《お互い30歳まで独身だったら結婚しよう》

なんてお決まりの会話も交わすくらいに。

 

 

 

 

車で彼氏が迎えにきてくれる先輩と別れ

彼と2人改札をくぐった。

高校生の時、電車通学ではなかった私には

そんな行為すら新鮮だった。

 

『春休み遊ぼうよ!俺も友達いなくて暇だし!

下宿先にもおいで?俺もそっち行きたい!』

『また連絡するわ!』

 

と言いながら、彼は私の方面のホームへと続くエスカレーターの前まで送ってくれた。

 

別れ際、左側にいた彼が腕を回してポンポンと

2度叩いた右肩から全身にゆっくりと熱が回る。

 

 

これは夢なのではないか?

地に足がついていないふわふわした感覚に包まれた。

 

 

 

 

その後電車で激しいめまいに襲われ

うずくまってしまってから

自分が飲み過ぎていることに気づいた。

 

 

 

 

 

家に着くよりも早く彼からLINEがきていた。

 

5年間、ずっと残っていた連絡先。

まだガラケーだった高校1年の時

クラスで1番早くスマホに切り替えた彼が

LINEを使いたいからという理由でせかされ

iPod touchにアプリをインストールし登録した時から

変わらず、ずっと並んでいた彼の名前。

何度も友だちを整理したのに非表示もブロックもできず残してきた。

 

そんな彼のアカウントから連絡が来た。

 

 

嬉しくて、くすぐったくて、顔の筋肉が緩む。

すぐに自分の空いてる日を送った。

  

この時はまだ、

私の転校によって空いた穴が埋まる気がして

同級生として、元マネージャーとして、

元部員として、仲良くできることが単純に嬉しかった。

 

 

 

 

 

当時、私は元彼と関係が続いていた。

私に振られてから女医と付き合った元彼。

私と再会して、復縁を迫ってきた。

けれど、女医と別れるのは国家試験が終わって落ち着くまで待って欲しいと言われていた。 

気心が知れていて楽だったし、何より医師になる人と結婚すれば働かなくても生活していけるだろう。

彼には私しかいないし、私にも彼しかいない、

だからこうして何度も惹かれ合ってしまうのだと思っていた。

本当は惰性と情と妥協でしかない関係を愛情と勘違いして。

 

 

 

 

  

 

 

 

 

それから彼とは3月に2日間の遊ぶ約束をふたつした。

また近くなったら連絡する。と彼が言うので従った。 

 

 

 

 

3月中旬。

彼の通う大学のある街に遊びに行くことになった。

 

いつもより丁寧に化粧をして、

前の日に悩みに悩んで選んだ洋服を着て

お泊まりセットをもって家を出た。

最寄り駅に着くと彼からLINEがきていた。

 

『ごめん、やっぱり間に合いそうにないから、地元集合にして?』

 

さすが、我らがキング、マイペース暴君。

 

 

前日部活の追いコンだった彼は

二日酔いでなかなか動けなく

実家に車を取りに行くのが遅くなったようだった。

 

『○○駅まできて。(彼の実家の最寄り)

そこで拾うから車で一緒にいこ?』

 

 

そうだった、こういう人だった。

マイペースで自分勝手。

 

でもそれすらも懐かしくて笑みが零れた。

 

私には昔からいつも選択肢も拒否権もない。

「しかたないなぁ。」

と返信し電車に乗り込んだ。

 

 

 

はじめて降りる彼の実家の最寄り駅。

 

私も同じ市内に住んでいたけれど

親が転勤族の私は

栄えてる中心部のマンションに住んでいたのに対し

昔からこの町に住む家庭の彼は

少し外れたところに住んでいた。

 

『改札出て右にちょっと歩いて。』

 

と言う指示が彼から来ていた。

 

 

いやまずどの改札?

電車降りて右なの?左なの?

 

 

彼と二人きりで会う緊張も相まって軽くパニックの私。

もたもたしながらも前から3台目、運転席に彼の姿を見つけた。

恐る恐る助手席のドアを開けると、

『おせーよ』

「いや、迷って、、。」

『こんな小さい駅のどこを迷うんだよ』

『後ろに荷物置きなよ』 

 

 

促されるまま荷物を置き助手席に座った。

 

 

車は動きだし、しばらくして当たり前に高速道路に入り

当たり前にETCで通過した。

 

 

『これ飲む?』

そう言って渡されたのはスタバのチルドカップのカフェオレ。

お礼を言って受け取った私の心は揺れていた。

彼が私に普通に優しいことに加え、

今まで誰にもこんな扱いをしてもらったことはなかったから。

些細な事だけど、こういう気遣いの出来るところがモテるんだろうなと思った。

 

 

「なんか運転してるの不思議な感じだね。」

と言った私に

『そりゃ、運転くらいするだろ。』

と彼は笑ったけれど、やっぱり不思議な感じがした。

私の中の彼はまだ16歳の頃まま止まっていた。

 

 

車内では、高校生の頃を振り返った。

はじめて中学の頃の部活の話も聞けた。

転校してからの部活の話は、その姿を見られなかったこと、

その瞬間をベンチで一緒にむかえられなかったことは切なかったけれど

納得のいく成績を残せたことを知り、心から嬉しかった。

 

 

みんなでいるときとは違う穏やかなペースの会話。

いつもと違う姿は緊張を加速させた。

 

 

 

そんなドライブもおわり、彼の住むマンションに着いた。

 

無言で歩き進む彼についていく。

緊張はピークに達していた。

 

 

 

そもそも私は高校生の頃から彼の私生活を全く知らない。

知っているのは、家族構成とほんの少しの家庭事情。

毎日どんな物を食べているかさえも

高校生の頃、教室や試合の休憩中に見たお弁当くらいで

それだってほとんど記憶になかった。

 

 

唯一よく知っているのは、潔癖症なところ。

男同士の飲み回しは絶対にNGだったし、

部活全体での食事会の焼肉も難しい顔をしていた。

 

他人が作ったものも食べられないので、家庭科の調理実習でも絶対に口にしなかった。

だから、私が趣味で作ったお菓子を他の部員達にだけあげた時、何で俺の分はないんだと言ってきたことは可愛かったのでよく覚えている。

 

とにかく彼の潔癖にはマネージャーとして嫌と言うほど振り回された。

 

 

彼の生活空間に足を踏み入れてよいのか?

と今回の約束が決まった時から不安だった。

凄くめんどくさいルールがあったらどうしよう、、と。

 

 

恐る恐る彼の後ろについて部屋に入った。

 

 

学生の一人暮らしにしては広い部屋、

一般的な学生の下宿の優に2倍は超えるであろうワンルーム

無駄なものがなく、若干生活感に欠ける部屋。

心の中で、さすがボンボン息子。。と思いながら

「広いね、、、」というと

『まあ、学生用じゃなくて単身赴任の社会人向けだからね』

「大規模飲み会出来るじゃん、、」

『人に入られるの絶対嫌だから飲み会は人の家でする。から誰も来たことないよ(笑)』

「でた、潔癖、、。私入って大丈夫なの?追い出されない?」

『お前はいいの。とりあえず男は無理。』

 

あー、女の子は連れ込んでるのか、とか

問答無用で友達の家あけさせるんだろうな、とか

思ったことは言わなかったけれども、

なにも変わってないなと半分呆れ半分嬉しかった。

 

 

仲良くこたつにはいって夜ご飯の相談をした。

近所の居酒屋に行くという結論に至り、二人で歩いた。

行ってみると定休日で閉まっていて

『マジかよーーー。』という彼に

「13センチヒールで歩いたんですけどーー」

と言い、二人で笑い転げながら戻った。

 

仕方ないので車に乗り目指したのはご当地グルメの有名店。

カーナビで検索し指示されるがまま走る、

20分ほど走ってから彼が一言。

『なんか違う気がする、、』

Google先生にきくと、ナビが目指しているのは全く違う場所だった。

本日2回目の『マジかよーー。』

笑いながら正しい場所へ向かった。

 

なかなかご飯にはありつけないけど、私は楽しかった。

こんな風にうまくいかなくても、機嫌悪くなることなく

笑いながら、穏やかな時間を過ごせるなんて、

今まで生きてきてありえなかった。

元彼も親もみんな些細なことで怒りやすかったし

関係が浅い男性の時は気まずくなりがちだったから。

 

結局、たどり着いたお店も15組待ちで諦め、

来る途中で見つけた綺麗な外観の中華料理屋さんに入った。

 

 

 

出会ってからはじめて、彼と向き合ってちゃんと食事をした。

綺麗に食べるなぁ、なんて思いながらも

いざ向き合って座ると緊張して

食べたものの味はよくわからなかった。

 

 

 

お会計の時、『払っておいて』と私に財布を渡してトイレへ行く彼に心底戸惑った。

払っておいて、とは?

人の財布を勝手に開けろと?

これは試されているのだろうか?

 

正解がわからず立ち尽くしていると彼が出てきた。

『払ってくれた?』

「いや、、」

『なにやってんのもう、、』

とお会計をする彼の後ろで、未だ戸惑う私。

 

いや、払っといてってさ、何年も付き合ってるカップルならまだしも、私とあなたの関係でそれされても困るでしょ?!え?!

 

なんて言えるわけもなく。

もやもやとしているとお会計は終わっていた。

 

 

車に戻ってから

「半分払うよ」とお金を渡すと

『え?いや、いいよ。』と驚く彼。

「いや、でも払ってもらう理由ないし、、」となぜか譲らない私。

『じゃあ二千円だけ貰っとくね。』と彼が譲歩してくれた。

 

 

私は彼と対等でいたかったんだと思う。

友達として、同級生として、対等でいたかった。

男と女になるのが怖くて、人として対等でありたかったし

彼女がいる男に奢ってもらうのは好きじゃなかった。

私の中で譲れない線引きだった。

 

 

 

 

その後、ドラッグストアで切らしているというボディーソープを買い、GEOでDVDを借りた。

ふざけてアダルトビデオコーナーに入ったりしながら、2人で選んだDVDは4本。

2本は彼が大好きな赤西仁主演の有閑倶楽部

残りの2本はムカデ人間ムカデ人間2

 

 

『細かいの出すのめんどくさいから払って♡』

と意味のわからない甘え方をしてくる彼は

高校生の頃と変わらなくて不覚にも愛しく思ってしまった。

 

 

 

 

家に帰って、先にシャワーを浴びて

2人で仲良く借りてきたDVDを観た。

途中で彼の推しの赤西仁のLive DVDも観せられた。

本当に勘弁してほしい話だが、

この時オススメされた2曲を聴くとこの日のことを、彼のことを思い出してしまう。

 

 

赤西仁を観て2人で黄色い声を上げ

ムカデ人間を観ながら2人で震え上がった。

 

 

 

 

高校の部活のシャツを着る彼を見て

よくマッサージをさせられたのが懐かしくなって

あの頃と同じように肩を揉んであげたりもした。

 

 

 

私と彼の空いてしまった時間がゆっくりと埋まっていく、

当時よりも仲良くできている、

波長が重なって、止まっていた時間が再び動きだした、

そんな感覚に心が満たされた。

 

 

 

 

 

眠たくなって、一緒にベッドに入った。

 

 

普段、他人の隣ではあまり眠れない私。

彼の横ではさらにドキドキしてしまって寝られる気がしなかったのに、朝目覚めてビックリ、

彼の腕にがっちりしがみつきながら、熟睡。

安眠もいいところで、元彼の横で眠るより眠れた。

 

 

 

 

彼がよく寝る男であることはこの半月で知っていたので、どうせ起きないだろうと二度寝することにした。

 

 

2度目に目覚めた時は私は彼の腕の中にいた。

 

 

高校生の頃、何度も見た肉体美、

(ちょっとだけだもん、他意はないもん。)

と誰に対してなのかわからない言い訳をして抱きついた。

 

 

この身体が放つボールが好きだった。

この身体を視線だけで何度も追いかけた。

初めて美しいと思った男の子が

今、触れられる距離にいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おはよ』

頭の上から声が降ってきた。

見上げるとそこには彼の顔。

「おはよう」

(寝起きでも綺麗な顔してるなぁ。

肌綺麗すぎる。まつげ長っ。)

 

なんて考えながら

彼の顔を眺めていると手が視界を塞いだ。

『あんまり見るとお金とるよ?』

「ふふふ、お金とるの?」

『うん、とるよ』

「えーやだぁ」

 

『寝れた?』

「うん!」

『だから見るなってば』

 

 

なんてやりとりを繰り返していると

 

突然フワッと彼の顔が動いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは一瞬の出来事で

考える時間も避ける時間も無かった。

ほんの一瞬だけ、でも確実に、重なった。

 

 

 

「え、なんで?」

『なんでだろうね?』

 

全身に熱がまわって、パニックで

彼の身体にしがみついて悶えることしかできない私。

彼はそんな私を抱きしめながらiPhoneを触っていた。

 

 

 

しばらく悶えた後、

ファーストキスでも処女でもないのに何をパニックになっているんだ、こんなのはよくあることだ、事故みたいなものだ。

と言い聞かせて落ち着いた私はベッドから抜け出した。

『ん?どうした?』

「メイクしようかなと思って。」

『見てていい?』

「え、いやだー」

『じゃぁ寝る』

そう言った彼は本当に寝た。

 

 

 

 

ゆっくり化粧をして着替えてから

彼に近づくと起きていたようで

『上手にできた?』

「どう?」

『いい感じ。』と優しい笑顔。

なかなか起き上がりそうにもないのでベッドに腰掛けると、

『おいで?』と掛け布団をめくって誘惑された。

「ファンデーション付いちゃうよ?」

『いいよ』

 

そう言われるともう私には選択権も拒否権もない、

彼の胸にダイブしたものの

やはりファンデーションが気になり寝転がる彼に跨った。

 

 

 

『上からと下からどっちが好き?』

という唐突な質問に

「え、え、どういう意味?!?」と動揺した私。

『なに?やらしいこと考えてるの?

上から見るのと下から見る俺の顔どっちがいい?って意味』

とからかわれた私は、言葉にならない声をあげているうちに、体勢が逆転していた。

『まぁ俺は見下ろしたいけどね。』

と言いながら3秒ほど擬似ガン突きされ、

ニヤリと笑った後、顔が近づいてきた。

 

 

 

わざと鳴らされたリップ音。

 

満足げな顔をした彼は洗面所へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

せっかく落ち着かせた心がまた騒ぎだす。

今度はさすがに事故ではない。

2度目は、確信犯だ。

 

 

 

 

 

 

 

完全にスイッチを押されてしまった。

 

 

 

 

 

高校1年生の春、

私が大事に気持ちを仕舞い込んだパンドラの箱

彼はいとも簡単に開けた。

 

 

 

 

 

 

もう止まらない、止められない。

6年の時を経て私の恋は再び動きだす。

 

 

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8年愛した男が堕ちた瞬間

 

 

 

 

 

「お前と関わるリスクに対してメリットがない。」

そう突き放されてから半年。

 

 

「あの時は悪かった。」

と彼が謝ってきた。

 

 

 

 

彼に切り捨てられたあの日、

自分に立てた誓いを守り抜き

彼との駆け引きに勝った瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半年前のある日、私は彼と会う約束をしていた。

 

 

けれども、2週間前になってそれは流れた。

約束が流れるのはいつものことで

前回も前々回もキャンセルを食らっていた。

 

今回の理由は、

急に彼女が来ることになった、から。

 

あぁ、でた、あのメンヘラ彼女ね。

 

 

そのメンヘラ彼女のおかげで

連絡が途切れたことも

約束がキャンセルされたことも

今まで何度もあった。

 

 

 

今度は3ヶ月ぶりに会う約束をキャンセルされた。

 

彼女持ちの男を忘れられない私が悪いのか、、。

 

 

 

 

 

キャンセルじゃなくてリスケにしない?

と提案したら渋られた。

 

 

ああ、めんどくさくなってきてるんだな。

言われなくても分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

昔からそうだった。

彼は私にだけ負の感情を剥き出しにする。

まるで繕い方を知らない子供のように。

ときに笑顔で私の心をめがけて槍を放つ。

 

 

 

 

彼が発するマイナスな言葉に、空気に、

私はいつも傷つけられていて、また慣れてもいった。

多少の事では動じなくなった。

 

 

 

彼を知る人は、

彼の私への態度を見て、本気で嫌なんだろうと

(他の子にはそんな態度をとらないので深刻だと思われる)

私が関わるのを止めたけれども

私は分かっていた。

 

しばらくしたら

彼は何事もなかったかのように接してくることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも今回はいつもより酷かった。

 

「もう、こういう関係はやめよう」

「お前、すぐ晒すから怖い」

「おれにメリットがなさすぎる」

 

そう言って切り捨てられた。

今回ばかりはどんなに縋っても無駄だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好きだった、大好きだった、

彼の特別な存在になりたかった。

彼に必要とされたくて

彼を支えたくて、彼のために何かしたかった。

 

 

 

でも残念ながら

マネージャー になっても

性的欲求を満たしてくれる女 になっても

言うことを聞く従順な女 になっても

私は彼の特別にはなれなかった。

 

 

 

LINEのメッセージで切り捨てられる

その程度の女だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7年前を思い出した。

 

 

「俺と連絡とって何の意味があるの?

どうせ遠くへ引っ越すのに?

どうせ会うこともないのにメールする意味ある?」

 

私が他県へ転校するとき

仮にもクラスメイトでマネージャーだった私に

彼が放った言葉。

この言葉に私は5年間縛られて

思い出す度会いたい感情でいっぱいになるのに

連絡できずにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

再び出会って1年半、

彼はまた私の人生から消えようとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

震える手脚をなんとか落ち着かせ

家に帰って、友達と電話し、

マネージャーの先輩と電話して、ここでやっと泣いた。

 

 

 

この1年半、

どれだけ傷つけられても泣かなかった私が

高校生の時以来、初めて彼の言葉で泣いた。

 

 

 

 

 

マネージャーの先輩は彼と私のことをよく知っていた。

 

 

「やることだけはしっかりやってなにそれ」

「いい加減ひどすぎる」

「あの子の生き方っていうかやり方?寂しい人だなと思う。なんかかわいそうだわ、なんであんなんなんだろう」

 

 

 

 

先輩の言葉は私を救ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

可哀想な男。

どうしようもない男。

しかたのない男。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼はきっとまたそのうち

私が連絡してくると高を括っているはずだ。

 

一旦死んだように静かになっても

またゾンビのように復活して

俺に構ってくれと連絡してくる。

そう思っているはず、間違いなく。

 

 

 

 

でもそれではまた同じ事の繰り返しだ。

だから私はこの時誓った。

 

 

今後自分からは連絡しない、

彼が自ら連絡してくるまでは。

LINEはもちろんInstagramのいいねやコメント

ストーリーへの返信も絶対に送らない。と。

 

 

 

自信は僅かだがあった。

距離を置けば彼は私が欲しくなる。

彼は自分のことを好きな女を

そう簡単に手放したりはしない。

 

 

だから2.3ヶ月置いて

私から連絡すればきっと、

彼は何事もなかったかのように私を受け入れる。

 

 

 

 

 

 

だけど私は、私が欲しいのは

そんな目先の脆い関係ではない。

 

 

 

私の人生にも彼の人生にも

2人の関係を必要なものとして定置させたかった。

 

私たちは決して離れることができない、と

お互いに惹かれ合う運命なのだ、と

彼に認識させたかった。

 

 

 

だから、彼から連絡が来るまでは

絶対にこちらからはアクションを起こさないと

心に、自分に、強く誓った。

 

 

 

 

 

それからすぐのことだった。

滅多に投稿しない彼が

Instagramのストーリーを頻繁に更新するようになった。

 

それも後輩の女の子の写真だったり

まるで私を挑発しているような

昔の私だったらすぐコメントを残してた

そんな内容だった。

 

 

煽られている、そう感じた。

煽られて煽られて煽られて、それでも耐えた。

 

 

今の私にできることは、

彼の挑発に絶対に乗らないこと、だけだった。

 

私自身のInstagramの更新も控えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空白の時間も半年を迎える頃だった。

 

 

 

12月に入って中間テスト前日、

徹夜で勉強していた私の元に

Instagramの通知が2件入った。

 

 

「今年は卒業できそう?」

「あ、間違えた来年かww」

 

彼からだった。

 

 

 

2時間前にあげた

ストローをさしたレッドブルの写真の

ストーリーへのメッセージだった。

 

 

 

心臓が破裂するかと思った。

ついに、向こうから、連絡が来た。

 

 

動揺しまくり、テスト勉強どころじゃない精神状態を

必死に隠し、落ち着かせ、返信した。

 

 

 

 

 

繰り広げられたのは他愛もない会話だった。

 

 

 

 

 

 

それでも最後の方に彼が

 

「まあまたどこかで会おう」

 

と言ったことに確かな感触を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから年は明け、

もうすぐお正月休みも終わるという頃だった。

 

 

 

2度寝から目覚めた私はiPhoneを開くと

《新着メッセージがあります。》

LINEの通知が1件入っていた。

 

LINEを開くとそこには

半年ぶりに見る彼のアイコンと

緑の1という数字があった。

 

 

「ねーねー」「おい」などといった

内容を明かさないメッセージ。

彼らしい一通に懐かしさを感じた。

 

 

 

要件は「Tinderでイケメンを探すな」だった。

 

どうやら昔マッチした私達の高校の先輩で、

彼の親友の兄とたまたま会って

私とマッチしてやり取りした話を聞いたらしい。

 

 

『ほんとに探してるわけないじゃんw』

と返すと

 

「ちゃんとしてください😢」

という彼に

 

『うん、会ったりしてないよ、大丈夫』

 

と平気で嘘をついた。

(Tinderで出会った男を題材にブログを書く事が趣味だ、

なんて死んでも言えないからね。)

 

 

 

 

 

 

 

すると彼は急に

「てかそろそろ会うか笑笑」

と送ってきた。

 

 

 

ここで以前の私なら

『え?会ってくれるの?気が向いたの?嬉しい!』

くらいの勢いで尻尾を振りまくりのLINEを送っていたが

半年間で素っ気なくすることに慣れた私は

『うん!』とだけ返した。

 

 

すると彼は 

 

「あれ、嫌だった??」

 

と動揺を見せ

 

「おれさー、一応、お前に昔酷いこと言ったの、割と後悔してて、謝りたいんだよね」

 

と言ってきた。

 

 

 

 

新年早々、雪が降るんじゃないかというくらい

衝撃的な発言だった。

プライドの塊の彼が謝りたいだなんて。

 

 

 

 

そこはあえて深追いせず

予定をすり合わせた、が、合わない。

 

昔はあんなに簡単に決まったのに何故?

と思ったが、よく考えたらあの頃は

私が無理をしてでも予定を彼に合わせていたんだと気づいた。

 

 

 

 

なかなか合わない予定にめんどくさくなってしまった私は

 

「もういいや、とりあえず話だけ電話で聞くよ」

 

と自ら、会う可能性が減る選択をした。

 

 

話す内容をまとめたいと言う彼から電話がかかってきたのは、それから1時間半後のことだった。

 

 

 

 

 

 

結果的に2時間近く話していたのだが

(勿論半分くらいは雑談)

彼の言い分はこうだった。

 

 

 

 

 

近すぎると突き放しなくなる性格だから、仲良くなりすぎた故に突き放してしまった。加減が分からず酷い言い方をして傷つけてしまった。申し訳ないと思っていた。もう会うこともないからいいかとも思ったけど、いつか謝りたいとも思っていた。

普通に高校の時の友達として会えたらベストだとは思うけど今更ハードル高いなと思っている。

でも、他の部員と一緒にでも、2人でも、また仲良くできたらいいなと、会いたいと、俺は思っている。

 

 

 

 

というような内容だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はこの電話でのやり取り全て録音していた。

自分で聞き返すのと友達に聞かせるために。

友達はみんな呆れていた、これが謝罪?と。

 

 

 

側から見たら、こんなのは謝罪でもなんでもない。

そう思うだろう。私だってそう思う。

 

 

それでも、彼をよく知ってるが故に

これが彼の精一杯の謝罪だと痛いほどわかった。

 

 

彼の、この困った性格を、私は誰よりも知っている。

もしかしたら歴代の彼女よりも

彼の弱い部分や、ダメな部分を1番近くで見ていた。

たった1年だけだったけど、マネージャーとして。

 

 

そんな彼の弱い部分を知っているから

普段のナルシストな部分も、偉そうな部分も、

虚勢を張って誇張した発言を繰り広げる姿も、

夢を語る姿も、愛しいと思える。

 

 

 

 

高校時代、あんなに喧嘩して

最低最悪な態度をとられてたのだって

マネージャーという近すぎる存在故にだった。

 

 

12月のDMも、ジャブを打って様子を伺っていたらしい。

 

 

時折、私との関係を思い出しては楽しかったなと思ってくれていたらしい。

 

 

 

 

 

会うたびに必ず抱き合っていた私達。

やめとこう?と言いながら毎度流されていた彼。

今となっては、彼が私を抱きたいと思っている。

 

 

 

 

 

 

身体で繋ぎ止めようという作戦が見事に効いていた。

 

 

 

 

まわりが見れば

明らかなヤリたいだけの男の発言だが、

わたしにとっては2年前から始めた作戦と

半年前に始めた作戦の成功を意味していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

8年愛した男が堕ちた瞬間だった。

 

 

私の作戦に、私の身体に、

彼はまんまと堕ちようとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで私はまた新たな誓いを立てた。

 

 

 

彼がこちらを向いたからといって

私はもう昔のように愛を剥き出しにはしない。

 

普段は彼に対して冷たく、無関心を装い、

抱き合っている時だけ、愛を解放しようと思う。

彼が私を頼ってきた時だけ、全力で支えよう。

 

 

 

 

彼が心地よいと思える距離を保ちながら

着実に彼の人生を侵食していきたい。

 

 

 

そしていつか彼が結婚する時に私を選ぶように、

焦らずじっくりと彼の人生に入り込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ては、彼が成功する姿を1番側でみるために。

それが8年前から変わらない私の夢だから。

 

 

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手に入れてしまうと興味を失う私でも

彼だけは特別だと。

 

 

次に抱き合った後、

この気持ちが変わらないことを祈ろう。

 

 

 

 

 

はじめての約束

 

 

 

↓前回のお話

 

 

 

 

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入部を決めて最初の週末は市民大会だった。

 

 

 

 

市内の高校が集まる小さな大会。

の割にVリーグなどの大会も行われるような

体育館で行われた。

 

 

 

 

 

彼は既にユニホームを与えられていて

先輩達を差し置いてスタメンだった。

エースの先輩の対角。

 

 

 

わたしの目には彼だけが光り輝いて見えた。

 

 

 

 

色眼鏡もあったが

実際彼は県代表の中学選抜チームに選ばれていたし

中学校の部活でもそれなりに成績を残していた。

 

 

 

 

彼が眩しくて眩しくて

白馬の王子様にしか見えていなかった。

 

 

 

 

 

そんな彼よりさらにすごい経歴をもったキャプテンがいた。

 

 

 

 

 

わたしの高校は

工業高校を抑え市民大会で優勝した。

 

 

 

 

震えた。

 

 

 

市民大会といえど、そこそこの進学校

こんなに簡単に優勝してしまうなんて。

 

 

 

 

この先の3年間を

彼らと過ごすことを想像したら

楽しくて仕方ないだろうと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

この時、優勝記念品として

スポーツタオルを貰えたのだが

数に限りがあって一年生は貰えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「あのタオル欲しかったなぁ」

 

と呟いた私に

 

 

 

 

「俺らの代でも優勝して、絶対タオル貰おうな」

 

と笑顔で約束してくれた彼。

 

 

 

中島健人もびっくりな神対応

私はすっかり少女漫画の主人公になった気分で

幸せいっぱいだった。

 

 

 

この約束を叶えることは絶対にできない とも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしにとって彼は特別だった。

部員で同期では圧倒的エースでクラスメイト。

 

 

彼も、自分の部活のマネージャーが

クラスメイトだと何かと話しかけてくれたり

頼み事をしてきた。

 

 

入学して半月も経たない頃にしては

私たちの距離は近すぎた。

 

 

クラスの女子は、お似合いだと騒いでくれた。

わたしも彼のことが好きだったし満更でもなかった。

それでも そんなことないよ、と言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

でもクラスにはもう1人、

彼に惹かれてる子がいた。

 

共にマネージャー志望だったあの子だ。

中学ではソフト部だった彼女は

結局野球部のマネージャーになった。

 

 

 

密かに想いを寄せていた彼女は

チヤホヤされている私から距離を置くようになった。

そしてその雰囲気の苦しさに耐えれず

ある日の昼休み、隣のクラスに行き

中学の同級生の前で泣いた。

 

 

 

急に私が悪者になった。

 

 

その話を聞いた彼もまた

私を避け彼女に構うようになった。

 

 

 

 

なんで?私何もしてない、よね、、?

 

 

 

 

 

 

その頃、部活では衝撃の事実が発覚した。

 

 

 

 

部内恋愛禁止

 

 

 

これは代々キャプテンが謳っていることで

勝ちにこだわり、質にこだわるが故にのルールだった。

 

 

 

 

 

 

そして同時に親にはマネージャー業を反対されていた。

悩んだ、マネージャーを辞めてしまえば、、。

でも彼とうまくいく保証なんてない。

 

 

 

 

 

 

私はマネージャーとして彼の側にいる方を選んだ。

確実に側に居られると思ったから。

マネージャーを無下にはしないだろう、と。

 

 

 

 

 

でも私の考えが甘かった。

彼はそんなに優しい男ではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラスメイトの女の子の一件から

私と彼の間には急速に溝ができた。

 

 

 

 

 

あんなに仲良さげだった2人が、、?

 

 

 

 

教室の空気は明らかに困惑していた。

 

 

 

 

この頃からいつも

教室の雰囲気を支配していたのは

彼と私の関係だった。

それに嫌気がさしていたクラスメイトも大勢いた。

でも、良くも悪くも、私達は目立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この先、私は

彼に振り回され続けることになる。

 

 

 

 

でもね、今振り返ると

あの頃に戻りたくて仕方ないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の愛用品♡Part Ⅰ

 

 

 

こんにちは!

 

 

世間はクリスマス一色。

名古屋駅直上のタワーズ15階は

夜景が沁みる季節だというのに

耐震工事で窓ガラスが白い壁になってしまって

クリスマスツリーが全く映えていない!!笑

 

 

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話は変わりますが

先日、友人とのLINEでのやりとりで

「美容ブログが読みたい!」

と言われ死ぬほど嬉しかったんです。

 

 

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(嬉しすぎてスクショしました♡)

 

 

 

ということで、いつもとは毛色が違う

美容ブログ路線の記事を書きます。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は割とめんどくさがりやで飽き性で

基本的にあまり悩みがないので

本当に気に入ったものしかリピ買いしません。

 

 

 

 

 

そんな私が気に入って使い続けている

メイクアップ用品以外の物を紹介します。

 

 

 

 

めんどくさかりなのでリンクは貼りません。

ごめんね?

アフィリエイト等もめんどくさいのでしません。

使ってみて良い!ってなったら

良かったよ!と連絡くれるとそれだけで喜びます。

 

 

 

アフィリエイトしないなんてもったいない!

なんて思ってくださる変わった方は

gifteeでレッドブル等くださいww

テスト期間に重宝します笑

 

 

冗談はさておき、本題です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはさっきのスクショにも出てきた

 

トマトジュース

 

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元々トマトは好きだけど

トマトジュースは嫌いだったのですが、

トマトジュースが美白にいいと聞き、

我慢して飲んでるうちに飲めるようになりました。

 

 

トマト好きトマトジュース嫌いに飲んでみてほしいのはコレ。

夏季限定で販売される

カゴメトマトジュースプレミアム

 

あまいとまと など不自然に甘いトマトジュースや

なんともいえないザラザラ感が苦手だったのですが、

このトマトジュースを氷をたくさん入れたグラスに注ぎ

よくステアしてから飲むと、、、飲めた!

 

その夏採れたトマトを使って

濃縮還元ではなくストレートで詰められているので

サラサラで飲みやすいんです!

私は夏に720mlのペットボトルを

2ケース(30本)買い溜めしてあります。笑

 

ポイントはよく冷やすことです。

 

 

 

 

 

 

更に美白といえばもう一つ

 

 

 

リポカプセル ビタミンC

 

 

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もうほんと不味い。げろ不味い。

 

私はトマトジュースでこれを流し込んでます。

 

 

不味いもの×不味いもの

 

すごく体に良さそうじゃない?

良薬口に苦しってね?

 

 

 

これのおかげで美白になった!

と感じたことはまだないです、が、

これを飲んだ次の日は

朝起きてからが楽な気はします。

(起き上がるまでは変わらずツラい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次におススメするのはあの有名なまつ毛美容液

 

 

リバイタラッシュ

 

 

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私はBUYMAで買っています。

偽物も多く出回ってるので気をつけてください。

アメリカで購入されたもの

・説明書が入っていること

この2つを必ず満たす物を買います。

 

日本で売られているものだと

成分が微妙に違い効かないと言う説もあるので

私はアメリカで購入されたものを買っています。

 

あまりに安いものはまず偽物と思って間違いないです。

 

 

 

で、実際どのくらい伸びるかというと。

 

度重なるマツエク、更に自力でオフしたことにより

スカスカになってしまった9月時点の自まつ毛がこちら

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そしてそれから3ヶ月、ほぼ毎日

(ほんとはたまにサボった)

塗り続けた結果、、

 

 

 

 

 

 

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(目元はノーメイクです)

 

 

え?ナチュラルめでマツエクした?????

 

 

 

 

まあ、1つだけ欠点を挙げるとすると

若干色素沈着します。

でもどうせアイライン引くし関係なくない?笑

 

 

あと、人によっては合わず赤くなります。

なかにはそれでも3日に一度とかのペースに抑えて

塗ってる強者もいますが、、

 

肌に合ったら最高最強のまつげ美容液です♡

 

 

 

 

 

 

 

 

次はメイク落としです。

 

 

 

FANCL マイルドクレンジングオイル

 

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はい、普通ですよね、普通。

でもねー、コスパ最強です。

 

 

めんどくさがりやな私はメイク落としを

鏡の前でゆっくりじっくりなんてできないんです。

全裸で浴室に入ってシャワーの水が

お湯になるまでの間に落としたい!!!!

そんな私にはマイクレがぴったり!

マツエクもおっけーなので年中お世話になってます。

(夏は汗などでマスカラお化けになるのが怖いのでマツエク派なんです。冬はお休みして自まつ毛育成期間にしてます。)

 

 

 

 

 

 

次は、クレイパック。

 

TSURURI

 

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コレはドンキホーテで見つけました。

 

コレは本当におススメです。

友達とドンキに行くと必ずオススメしてます。笑

 

毛穴ケア目的で買ったのですが

コレをした後化粧をすると

めちゃめちゃ化粧ノリがいいです。

更に肌のトーンも明るくなります。

 

 

毛穴ケアって角栓剥がすシール?とか

スクラブとかまあ色々ありますけど

結局、一時的なものが多く、

長期的に見るとよくないって言いますよね。

クレイパックは一時的な効果は少ないけど

長期的には1番肌に優しいと聞き、

夜な夜なドンキの洗顔コーナーに

へばりついて見つけた一品です。

 

 

毛穴減らしたーい!

と思って買ったコレ、、

まさかの化粧ノリが良くなりました(笑)

 

毛穴への効果はよくわかりません()

 

私は、連日の夜遊び等で

ファンデーションを塗ってる時間が長いなー

って思った時にこの子にお世話になってます。

 

 

 

 

 

同じく肌の調子を整えたいときに使うのが

 

 

Obagi C Powder Wash

 

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スーパー有名な酵素洗顔ですね。

あと カネボウsuisaiも私は割と好きです。

この2つを交互に買ってますね。

まあ正直どっちでもいいです。

 

 

たまーに使うとお肌がツルツルになる

けど使い過ぎたら負担凄そうだなーって感じです。

 

 

オバジの方がちょっと強いかなと私は思うので

肌が弱い方はカネボウsuisaiをオススメします。

 

 

酵素洗顔だけで泡だてて使う時と

普通の洗顔料の泡にパウダーを混ぜる時と

洗顔料と混ぜてから泡立てる時と

気分で使い方はバラバラです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最後はこちら。

 

 

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ハトムギ化粧水

 

 

この子もドンキホーテで手に入れました。

ポイントはポンプ式

 

 

めんどくさがりなので

肌に塗るものは日々違います。

飽き性故に色々買ったもの達を

その日の気分で塗ってます。

 

 

そんな私ですが

お風呂から出てまず顔を拭いた瞬間に

必ずこのハトムギ化粧水に手を伸ばします。

 

 

お風呂を出て顔を拭いた瞬間から乾燥は始まる!

何よりもまず化粧水を!!!!

 

 

 

と母が言い続けていたんですよね〜。

 

 

でもだからといって

顔を最後に拭くのは気持ち悪いし

お高い基礎化粧品をゆっくり塗ろうとすると

脱衣所はベチョベチョになるし

冬は寒いし

どう考えても良くない!!!!

 

 

 

そこで有能なんです、この子。

ポンプ式だから、蓋を開け閉めしなくていいし

安いからジャバジャバ使える

ちょっと垂れたりこぼしたりしても気にならない

丁寧に塗り込んだりする必要ゼロ

わたしはもはや顔にかける勢いでつけてます。

とりあえず顔につけて乾燥と戦ってもらってる間に

身体を拭こうってわけ。

 

身体拭いて最後にベタベタと顔に残っている

無駄な化粧水はタオルで拭きます。

だって安いし?

 

 

そのあとゆっくり色々塗ったりします。

 

 

 

とにかく1番大切なのはスピードだと信じてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上が私のお気に入りちゃん達です。

 

 

 

また気が向いたら、

メイクアップ版も書きますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がいつも満たされない理由

 

 

 

 

 

 

 

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「ごめんね〜、離婚届出しちゃった。」

 

 

 

 

 

大学に入学して2ヶ月ほど経った時のことだった。

 

携帯電話使用禁止の英語の授業が終わり

1時間半ぶりに開いたiPhoneには

家庭崩壊のお知らせが届いていた。

 

 

 

いや、本当はもっと、ずっと前から

家庭なんてとっくに崩壊していて

戸籍上、家計上は世帯として

形を成していただけの虚構だった。

 

 

 

 

 

1年前から続いていた母親の不倫。

 

 

 

 

 

 

早々に気づいてしまった私に

母は男との話を漏らすようになった。

 

 

 

昔から母にとって私は自分の分身だった。

 

 

私は生活を続けるために父には黙っていた。

だがそんな努力も虚しく母の手によって全て壊された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何年も前から夫婦仲なんて冷めきっていたことは

私にだってわかっていた。

今思えば何故10歳下の妹が

この世に存在しているかも謎だ。

鮮明に残っている記憶に

2人の仲が良好だったものはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

物心ついた頃からずっと

母は私と弟を父と母に分けるのが好きだった。

“パパチーム”と“ママチーム” 

男親は娘がよりかわいくて

女親は息子がよりかわいいと感じるのは仕方ない

そんな世間の俗説を都合良く唱えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

6歳春

頑張ってお受験で入った小学校。

入学式に来てくれたのは父だった。

同日同時刻には弟の入園式も行われていて

母はそちらへ出席していた。

事実、弟は3歳半、手のかかる年齢だ。

それでも私は、お母さんに来て欲しかった。

でもそんなことは言えなかった、

お父さんが仕事を休んできてくれるのだから、、。

 

 

 

 

 

 

 

それから記憶のある限り、

どこへ行っても私の隣は父だった。

勿論、食卓でも。

手のかかる弟の世話をしやすいように 

しかしそんなのは表向きの理由だった。

母が父の隣を避けたいだけなことを私は知っていた。

当時、接待や飲み会の多かった父が

夕食の時間にいることは少なく、必然的に私は一人だった。

 

 

 

 

寂しくても「お姉ちゃんでしょ。」と言われたら我慢するしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この“パパチーム”“ママチーム”制が解消されたのは

私が10歳の時、妹が生まれたことがきっかけだった。

 

 

 

 

家族みんなが小さな妹に夢中だった。

この天使が家庭内の不和を丸め込んで

無かったことにしてくれる、そう期待していた。

 

 

 

 

実際、父は煙草もギャンブルもやめ、

酔ってキレることも暴力を振るうことも減り

飲み会も減らして帰宅時間は早くなった。

育児にも積極的に参加していて、

お風呂もおむつ替えも自ら進んで行っていた。

 

 

歳をとってからできた娘、溺愛してるのは目に見えて分かった。

 

 

 

 

 

 

一方母はというと、父や私や弟が妹を構うので

3人目ということもあり育児ノイローゼなどとは無縁で

相変わらず弟には甘かったが

私も大きくなって家族のご飯や

妹の離乳食を一緒に作ったり母との時間が増えた。 

 

 

 

 

お母さんと仲良し親子になれてる。

そんな気がして嬉しかった。

 

 

でもそう、全てうまくいくわけがなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の反抗期とともに母の過干渉が加速した。

 

 

 

中学生になる頃には

私は母と姉妹に間違えられるほど似てきた。

母はそんな私を自分の分身として扱うようになった。

 

 

 

 

元々、1を聞いて10を察してほしい人間だった母だが、私には言わなくても察することを求めた。

1を聞かなくても10を察することができるでしょ?だってあなたは私の分身なのだから。という具合だ。

だが残念なことに、私は昔から人の気持ちを理解することが苦手だった。説明されれば理解できるし寄り添うこともできるが、何も言わない人の気持ちはわからないし、想像もできない。

そんな私に母の気持ちを汲み取ることは難しく、

なんでわかってくれないの!状況みたら今何して欲しいかくらい分かるでしょ!いつものことでしょ!とキレる母との戦いの日々だった。

 

 

 

 

 

私を自分の分身だと思っている母は

自分が楽しくないのに私が楽しそうだったりするのが嫌いだった。

監視するために私の携帯はメールの内容まで抜き打ちチェックが入っていた。男の子はもちろん友達とメールでやりとりしてるのすら許さなかった。友達なら学校で話せばいいでしょ?男に媚び売ってはしたない。この携帯は親と連絡を取るためにあるのよ?と言っては何度も取り上げられた。

 

 

 

 

 

 

 

テストの点数が振るわなければ携帯だのお小遣いだのとにかくなんでも取り上げられ削られた。自分の分身がテストで満点取れないなんておかしい。と、私の出来が悪いと自分の出来が悪い気がしてしまうのだろう、特に勉強は短大卒の母にとってはコンプレックスだったから余計に。

 

 

 

 

 

母に愛されたかった、認められたかった。

そのために努力した、テストも、 日々の生活も。

友達とはメールじゃなくて手紙や交換ノートにした。

それでも干渉され制限されて怒られる日々に屈するほど弱くなかった私は反抗した。

結果的に私の反抗期は高校3年まで続いた。

 

 

 

 

 

その間には、普通では考えられないようなことがいくつも起きた。その度に私は反発し続けた。

 

 

 

 

誰がなんと言おうと、シンプルに娘として愛されていなかったんだと思う。今振り返ると父も認めるくらい、私は1人の人間として娘として愛されていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

そんな母の干渉が奇跡的に和らでいった。

それは、高校3年になった頃だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母に男ができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時、父は単身赴任で東京にいたので

家には年に何度か帰ってくる程度だった。

 

 

 

 

そんな隙をついた犯行だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手は妹の小学校のPTA役員の仲間でW不倫

もう笑うしかなかった、なにがPTAだ。って。

 

 

 

 

 

そもそも私は妹の学校のPTA役員が大嫌いだった。

親睦を深めるためだかなんだか知らないが、家で集まって酒盛りして騒いで、うるさいったらありゃしない。なぜ我が家でする?店でやれよ、と思うのだが子供が多いからという理由でどこかの家に集まって楽しむわけだ。

当時大学受験を控えた私にとってそれはもう本当に許しがたい行為だった。元々あまり家で勉強しないとはいえ、家で騒がれ、小学生が勝手に部屋に入ってきたり、物を触られたり、そのストレスで何度も発狂した。

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてさらに、その親交を深めた結果が不倫?

ふざけんなと思った。

それでも今巻き込まれるのはゴメンだった。

 

 

 

 

 

父にバレて、離婚だなんてことになったら

私の大学の学費は?この家は?妹は?弟は?どうなるんだ?と考えたら

父にバレないように尽力するのが最善の選択だと思った。

 

 

 

 

 

残念ながら当時の父には信頼がなかった。

この人が私たち子供を面倒見てくれるとは思えなかったし、面倒見れるとも思えなかった。

 

 

 

 

 

 

家族の平和のために。

その一心で私は母の不倫を黙認した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方家に帰るとシンクには二つのマグカップがあり

誰か来ていたのかと尋ねると

「うん、ちょっとね、、」

と濁していた母が

「○○と飲みに行ってくるね」

と笑顔で出かけるようになるまで時間はかからなかった。

 

 

 

 

どんどん壊れていく母を誰も止めることはできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春になり、無事大学に合格し、

地元から出ていく友達と会ったり

進学先のオリエンテーションや新歓で忙しくなった私は

寝るためだけに家に帰るようになった。

 

 

 

 

 

 

家に帰れば母がギャーギャー言っていたが

大学生になった私は無敵だった。

玄関のチェーンロックを締められたって

勝手口の鍵を持っていたし

自分でバイトすることだってできるから

お小遣いを削られる恐怖も無くなった。

 

 

 

 

 

 

 

授業とバイトとサークルと、

毎日楽しく忙しくしていた私の生活に

影が落ちたのは5月下旬のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母が不倫相手とのトーク履歴を

父のiPhoneに誤送信した。

 

 

 

 

 

 

私の母は決して機械音痴ではなかった。

PCの利用制限を使いこなし、中高生の頃の私に制限をかけるくらいのことは悠々とやっていた。

しかし、彼女は感覚でやってみる、困るまで説明書は読まない人間だった。

私が中途半端に植えつけたLINEのトーク履歴をテキスト形式のファイルで送信できる技を使ったわけだが、その過程で問題が起き、父のiPhoneのアドレスへ送られた。

後から私が確認したが、まあ本人が悪い。

 

 

 

そもそも家族がガラケーのなか自分だけiPhone5に変えたり、直後に指紋認証機能が搭載された5sが出て春に私と弟が5sにするのが羨ましくて、5を父に回し、自分も5sにするという意地の悪さが災いした。

データをどれだけリセットしても、回線の契約を変えたわけではないし、新しいiPhoneに引き継いだLINEの設定はあくまで前のiPhoneの番号やアドレスのままだった。

 

 

 

 

 

 

まぁなによりも不倫なんてしているから

不倫相手との思い出を大切に残そうとしたから

倫理に反することをしたバチが当たったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

怒り狂って連絡してくる父を着拒にする母。

こんな時だけ私に泣いて縋って

なんとかならないか、なんて、

ふざけるなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

父と母の20年に及ぶ生活の結果

この程度の関係性しか築けてないのは

2人の問題だし

そこに私たち子供は関係ない。

 

不倫しようが別居しようが離婚しようが

好きにすればいいけれど

この世に産み落とした子供には

ちゃんと責任を全うしろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

私はそう伝えて家を出た。

 

 

 

 

1年間、受験勉強と並行して

母の不倫を隠してきた私の努力が全て水の泡になった。

 

 

 

 

3月の頭にフラれた5歳年上の元彼に泣きついた。

彼はすぐに迎えに来てくれて下宿に匿ってくれた。

彼もまた"不幸な私"を好きな人間だったから。

 

 

 

 

 

次の日は誰にも会いたくなく彼の家に引きこもった。

入学して2ヶ月もたたない頃の大学1年生なんて

毎日バカやって笑っている集団なのに

そこに混ざって馬鹿笑いできるような気分にはなれなかった。

 

 

 

 

 

その日のうちに父から連絡があった。

電話にも出ないし連絡つかず話にならないから

今夜新幹線で帰る。家にいてくれ。と。

 

 

仕方なく帰ったが、

父が帰ってくるやいなや母が逃亡した。

 

 

 

 

 

平日のど真ん中に無理矢理帰ってきた父は

次の日の朝イチで東京に戻った。

私もまた元彼の家に向かった。

他に行くとこなんてなかったし家には居たくなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父は  "全て水に流すから、

子供のためにももう一度やり直そう"  と言ったが

母は "もう嫌だ、自由になりたい、限界だ" と言って

東京の父のマンションに離婚届を送りつけた。

諦めた父も記入し送り返してきた。

 

 

が、思い直した父に頼まれ、

私は一日中家の郵便受けに張り付き

離婚届の入った封筒を回収し、バイトに向かった。

 

 

 

 

 

 

バイト中、母から鬼電がきていて

仕方なく自分の家に帰ると

離婚届を返せと言われた。

 

 

 

  

 

絶対に提出しないと約束の元、母に渡した。

 

 

 

 

 

 

私が愚かだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、絶対に休めない英語の授業後には

離婚届は受理されていた。

 

 

 

 

 

 

約束が違うじゃないか!

 

裏切られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日を境に私は母を母として認めなくなった。

あんな女は母親なんかじゃない。

あなた、あの女、あの人と呼び、母と呼ぶことはなくなった。

 

 

 

 

 

 

母親からの愛情が欲しくて、母親に愛されたくて

18年生きてきた私が、母親に愛されることを諦めた瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、これでもかと捻れ歪んだ後に彼女は出ていった。

 

親権、金銭、土地、家、年金、保険、、

裁判にこそしなかったが問題は山積みだった。

 

でも父はなあなあにして、とにかく縁を切ることを急いだ。

私は、私たちが不利益を被ることに納得がいかなくて何度も、戦えばいいのに と思ったが、

父は、自分と私たち子供3人が今、そしてこれから生きていくことを考えるだけでいっぱいいっぱいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は出ていってからも

子供達の親であることは変わらないから

母親として関わり、仲良かった頃に戻りたいと

度々家を訪れてきた。

 

 

 

 

そもそも私としては仲良かった頃とは?

私があなたの機嫌を伺い怯えてた頃の話ですか?

という気持ちでいっぱいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう愛情なんていらないから

母親としての役割なんて求めてない。

仲良くするつもりなんてない。

子供を捨てておいて今更どのツラ下げて、

二度と来るな。

 

 

 

 

 

 

インターホンが鳴るたびに

私はそう叫び追い返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しい大学生活を失った。

 

母親に感謝の手紙を読む幸せな結婚式はもちろん

結婚生活への期待も希望もない。

 

他人からわかりやすく言葉にして認めてもらえないと自分の存在価値すらわからなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの女に18年かけて植えつけられた感覚は

そう簡単に変わることはなく

父の愛情の元で5年暮らしても未だに満たされない。

 

 

 

 

今でも、全世界みんなが敵に見える瞬間があって

自分は愛される価値のない人間で猛烈に死にたくなる。

誰も私を必要としてないし、

私は誰かのために何かしなきゃいけなくて

誰も私のために何かをしてくれることはない。

困っていても誰も助けてくれないし

誰も私に関心などないんだ。と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歳をとれば許せるようになるよ、

そうはいっても血が繋がった親子なんだから。

なんてことは絶対にあり得ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二度と会いたくない、一生許さない。

頼むから私の人生から消えてくれ。

 

悪いと思ってるなら今すぐ死んでくれ、マジで。